【新潟】HSP交流サークル

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いろいろ紹介⑯~今敏監督~

今回紹介するのはアニメーション映画で、今敏監督の作品です。

ずっと以前からいつか観たいと思い、ようやく全て観ることができました。

今敏監督の作品は、時に現実と幻想を行き来し、観ているものを混乱と魅力で圧倒します。何となく村上春樹さんの小説に雰囲気が似てるかなと思ってみたり。そしておもしろいのは、それぞれの作品でいろいろなアプローチがかけられているところです。

まず第一作目の『パーフェクトブルー』ですが、これはサスペンスホラー的な方向から描かれています。ちなみに観るときは注意です。私は終わった後もしばらく動機が続くぐらい物語の中に引きずり込まれてしまいました。観ている時もどれが本当でどれが妄想なのか、自分でもよくわからなくなったぐらいです。
そして二作目の『千年女優』はさしずめラブロマンスから、四作目の『パプリカ』は科学▪医学的な見地から観る者を幻想世界に引きずり込みます。ちなみに連続アニメとして『妄想代理人』というものもありますが、こちらはさしずめ都市伝説からとでも言えるでしょうか。

そして何よりすごいのはその作り込み。画面に写るもの全てに意味があると言っても過言ではないくらい計算されて作られています。だからこそ観る度に発見のある、噛み応えのある作品なのだと思いますし、最初から最後まで観るものを釘付けにします。監督の作品に中だるみはありません!観るときは十分な時間を用意しましょう。

そんな今敏監督ですが、実は2010年に若くして亡くなられています。もしご存命であれば恐らくポストジブリを継ぐ方であったんじゃないかと。少なくともそれだけ作品の完成度は高いのです。
一番わかりやすくおもしろいのは『東京ゴッドファーザーズ』でしょう。トントン拍子で事態が進んで行く様は観ていて心地よくすらあります。ちなみにクリスマスのお話なこともあり、近所のレンタルビデオ店ではクリスマスのおすすめ作品として紹介されていました。こうやって亡くなられた後も語り継がれるのは、ひとえに作品にかけた情熱故なのかもしれません。

一度観ればその不思議な世界が病み付きになる今敏監督の作品。ぜひお楽しみください。あでも、パーフェクトブルー妄想代理人はちょっと気をつけて。