今日ご紹介するのはゲームで、「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」です。
これは1999年にスクウェアから発売されたもので、聖剣伝説というゲームのシリーズのひとつです。
特徴はランドメイクといわれるシステムで、ダンジョンの元となるアイテムを組み合わせることで、自分だけのオリジナルマップを作ることができます。
また多数の個性的なキャラクターや哲学的なセリフが織り成す独特な世界観も見所となっております。
私はこどもの頃に遊んだきりだったのですが、昨年リマスター版が出たので遊んでみました。そしたらこれがまぁ難しい。ランドメイクの仕方によっては出来なくなるイベントもあり、早々に失敗した私は攻略を見ながら2週目をやり直しました。正直買わなくてよかったなぁと後悔もしてみたり。
しかしこのゲーム、というより世界観。噛めば噛むほど味があるというか、2週目を終える頃にはすっかり魅了されてしまい、やはり素晴らしいゲームだったと思い直すことができました。
また先ほど書いたように、哲学的なセリフも見所のひとつです。例えば、
「キミの言葉が世界になる。信じるだけでいい」
なんて言葉。若い頃の私はキャラクターのセリフひとつひとつに心動かされたものでした。
しかしあらためて遊んで思うことは、すべてのセリフの後に「(個人の感想による)」という注釈が見えるということです。
どんなにそれっぽいことを言ったとしても、所詮作り手の頭の中のロジックやその人個人の経験によるものでしかありません。客観的で不変的な真理などではないのです。
そしてだからこそ自分で経験し理解し、自分なりの答えを探していく必要がある。そうそれはまさにこのゲームの見所、ランドメイクのようになのです。
ゲームの中の言葉に惑わされなくなった今、ようやくこのゲームの意味がわかったような、そんな気がしたのでした。
