【新潟】HSP交流サークル

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HSPな日々⑯~ハリネズミ~

「大勢の中で孤独を感じるよりも、一人で孤独を感じた方がマシ…」
知っている方もいるかもしれませんが、私の好きな作品の中のセリフです。

これを書いている今、私は先日の交流会を振り返っています。その時の話の中で、自分からいろいろな活動に参加してしまうが、満たされなかったり苦痛になってしまったりする、という方がいらっしゃいました。私自身はなるべく団体行動をしないようにしているのですが、冷静になって振り返ると思い当たる経験が多数あることに気づきます。なんなら『HSPな日々⑦』でもそんなことを書いておりました。

しかしかといって人と一緒にいることが嫌いなわけではありません。むしろかなり寂しがり屋な方なのですが、どうしても疲れてしまったりすると独りになりたくなってしまうのです。

ハリネズミのジレンマ』というものをご存じでしょうか。元々ヤマアラシのジレンマと言うようですが、私はハリネズミの方がイメージしやすいのでそちらを使っています。ハリネズミは全身に針があるため近づきすぎるとお互いに針が刺さり傷ついてしまいます。しかし離れすぎれば他者のぬくもりを感じることができません。そんなジレンマの中で、お互いにとって丁度良い距離を、生き方を探していく必要があるのです。

以前一人、車で青森まで行ったことがありました(自己紹介②とはまた別の機会です)。秋ぐらいだったと思うのですが、私が行った下北半島ではちょうど地域のマラソン大会が行われており、遠く離れた地でも同じように人の営みがあるということにえらく感動した記憶があります。そこに行くまでに車で丸一日以上かかったので、その苦痛や孤独が人の命が眩しく感じさせたのかもしれません。今でも時々夜のスーパーや意味もなく人通りの多い道に行くことがあるのですが、同じ理由のような気がします。

私が思うに、針の長さは人それぞれ違うのだと思います。あなたの針はどれくらいですか?私の針はどれくらいの長さでしょう。それは傷つかなければわからないのでしょうか。誰も彼も、太古の昔からそうやって生きてきたのでしょうか。それが人の営みなのでしょうか。

近づいて、傷つけて、傷ついて、そして怖くなって、時に世界に自分しかいないような気すらして…。それでもそんな孤独の中にこそ、剥き出しの魂そのものがあるような気がします。

前向きになる必要もなければ、無理に人に近づく必要もないと私は思います。大勢の中でも一人でも、孤独でいる自分を大切に思うことで、傷つく勇気を得られるのかもしれない。そうすれば、いずれ皮膚も分厚くなるのかもしれません。