【新潟】HSP交流サークル

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HSPな日々㉗~FMポートと天才バンド~

去る6月30日。新潟の地域密着ラジオ局FMポートが、惜しまれつつも閉局することとなりました。
私は受験生の頃に聞き始めて以来ラジオと言えばFMポートだったものですから、正直今回の件はだいぶ堪えています。そこで今回はそんなFMポートの記憶を残しておきたいと思い、ここにしたためている所存です。

ラジオの魅力はやはり出会い。DJの紹介で流れ始める曲に覚える感動。タイトルを聞き逃して必死に歌詞をメモる興奮。日常の中にそんな突然の出会いを与えてくれるものがラジオでした。以前紹介したSeanNorthの『Home,Sweet Home』を教えてくれたのもそうでした。

そして私なりにFMポートが好きだったところもあります。例えば私はお正月特番というものがどうにも苦手で、『春の海』が流れるといてもたってもいられなくなる人間なのですが、そんな時でもFMポートは普段と変わらない番組を流してくれていたことがありました。きっと私のような人間が製作者側にいて、意地でも特番なんかやらねえぞという心意気だったのかもしれません。そして大学を卒業して新潟に戻って来た時、ラジオから流れる変わらない声はまるで不安と傷心の心をそっと出迎えてくれているようで、ただただ涙が出てきました。そんないつでも変わらずそこにあるもの。それが私にとってのFMポートだったのだと思います。

さてそんなFMポートの閉局、私も最後までしっかり聴かせていただきました。まぁ最後の放送コードギリギリアウトなお祭り騒ぎはさておいて、閉局した後でこのチャンネルがどうなるのかお楽しみにというのは、最後までワクワクを失わないポートらしさ満点の最後だったと思います。
ちなみに今でも時々車のラジオを79.0に合わせてみるのですが、そこから聴こえるのは静かな砂嵐だけ。でも私は中々思い出を捨てられない人間なので、しばらくはこのままなのだと思います。

そしてラジオは最後まで出会いをプレゼントしてくれました。私の心に響いたのは天才バンドの曲で『ビューティフルグッバイ』。ちなみに天才バンドという名前のバンドですのでお間違いなく。他の曲も聴いたのですが何とも私好みで、早速CDを購入させていただきました。しかしこんな曲を最後に流すなんて本当にズルい。泣くに決まってる。
ここ最近はこの曲を聴くことでポート最終日の記憶を反芻し、泣いたり笑ったりしています。こうやってしばらく楽しめるのはHSPのいいところなのでしょうか?

長くなりましたが、FMポートさん、長い間本当にありがとうございました。読んでくれている皆様にも、ラジオがくれる素敵な出会いがありますように。