【新潟】HSP交流サークル

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HSPな日々66~ハラスメント~

今さらですが最近◯◯ハラスメントという言葉をよく聞きます。セクハラやパワハラなどは昔からよく聞きますが、スメハラ・ミルハラ、しまいにはハラハラなど、何がハラスメントになるのかよくわからない時代です。

前提として、相手を故意に傷つける行為はもちろんいけません。ハラスメントの意味は広義で「嫌がらせ」だそうですので、当然そんなものを肯定するつもりはありません。
しかしハラスメントが受け手の感じ方に依るのであれば、あるいは人々の心のバリアが薄くなっている結果もあるのではないかと、私は時々思うのです。

かつて一億総活躍社会という言葉がしきりに謳われたように、昔に比べ共働き世帯は増えています。働きたい人が働くのはいいでしょう。しかし本当にそんな人ばかりなのでしょうか。物価の上昇が著しい昨今、働かなくては暮らしていけない世帯も多いのではないでしょうか。
また資本主義は一度走り出したら止まることはできません。少しでも実績を上げる。そのために無意味な付加価値をつけ、さも持っていないと遅れを取っているかのように思わせ、人々の購買意欲をなんとかかんとか底上げします。今日は政府が若者にお酒を飲んでもらうために施策を検討していくという記事も目にしました。
そんな社会。働き稼ぎ消費しまた働く社会。果たして皺寄せはどこにいくのでしょうか。それは恐らくこども達です。

早すぎる親離れは、無理矢理に成熟さを求められこどもとして振る舞えず、幼少期の課題を解決しないまま大人になることに繋がります。
具体的には、自分らしい生き方がわからない、いつも不安で、孤独で、親に迷惑をかけられない心配させたくない、一見大人しく聞き分けのいい、大人のようなこども達です。
そしてその成長の先にあるのは、一皮剥けば幼い未熟さが残る、こどものような大人達です。

こういった問題が高度経済成長期にあるのか、その前の第二次世界大戦にあるのか。はたまたもっと以前に遡るのかはわかりません。
しかし昨今のハラスメント問題は、そんな心のバリアが弱まったことによるひとつの現れなのではと、思えてならないのです。
私が以前書いた、人類の穏やかな滅亡。これもまたひとつの原因なのではと、思えてならないのです。