今日紹介するのは映画で「アダムス・ファミリー」です。
私の世代だと車のCMに出ていたのが印象的ですね。そして「デデデデン！パチパチ！」って感じの音楽。とにかく強烈に記憶に残っています。
しかし今まで観たことがなかったので、あらためて観ることにしたわけなのです。
ジャンルはホラーコメディとでもいうのでしょうか。いわゆる現代社会とは相容れない家族、アダムス・ファミリーの面々による不思議な日常が描かれています。
例えばこども達は拷問器具で遊んだり、おばあちゃんはドロのような料理を作ったり、父は隣家に向けてゴルフするし母は死んでも生き返ったり。悪いこともたくさんしますが決して悪気があるわけではなく、考え方が根本から違うかららしいです。
そんな中で描かれる家族愛、深読みするならばマイノリティであってもそれを悪しとせず、自分らしく生きる前向きさ、などが魅力でしょうか。
以前にも書きましたが、実は私はコメディが少し苦手です。特にアメリカのコメディなどは、ふとしたところで差別や少数派を揶揄するような台詞を入れることがあります。そういう悲劇や悲哀も笑いに変えるのがおもしろさでもあるのでしょうが、私は何気ない一言でガクッと嫌な気持ちになってしまったりするのです。
ただこのアダムス・ファミリーは違います。登場人物は最初から全力でズレています。でもそんなこと気にも止めないし、みんなとても魅力的なのです。差別なんてどこ吹く風。私たちは最高に幸せなアダムスの一族だ！てなもんですから、観てる方も清々しい限りです。
そんな異色コメディ、どうやらティム・バートンがネット配信向けに新作を作っているようですので、興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は、こども達とフェスター叔父さん推しです。
