【新潟】HSP交流サークル

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自己紹介②

10代から20代にかけて、私は死にたがりでした。生きている意味もなく、自分の命に価値はないと思い、そしてそんな自分が嫌いでした。いつも自分への怒りに満ちていました。だから嫌いな自分を苦しめてやろうと思い、やりたくないことをたくさんしました。

そんなある時、エネルギーの使い方がわからない私は、ふと思い立って青森まで行きました。目的は恐山。死ぬまでに一度行っておきたいと思っていた場所でした。丸一日電車を乗り継いで到着したものの、冬の恐山は閉山中。うすうす気づいてはいたのですが、仕方ないので山のふもとでかまくらを作って眠ることにしました。1時間くらいかけてなんとかかまくらは完成したものの、冬の青森は寒すぎて眠れません。だんだん肺のあたりが痛くなってきて、このままでは死ぬと思いました。それからの判断は速くすぐに下山して無人のバス停に転がり込むものの、結局寒さで朝まで眠ることはできませんでした。

そして朝5時ごろ、朝日が昇り始めました。辺りの空気が急速に温まっていき、硬くなっていた体が徐々に自由を取り戻します。見慣れているはずの太陽なのに、初めてその熱を感じた気がして、涙が出てきました。そして自分は本当は死にたくなかったのだということに、ようやく気がつくことができました。

しかし今思うと、冬の夜の雪山でかまくら作る人って軽くホラーですよね。しかもその時ロウソクを雪に刺して明かりの代わりにしていたので、新しい怪談話になっていなければいいなと思っています。