【新潟】HSP交流サークル

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HSPな日々⑧~過去話~

昔私はたくさんの『ぼくだけのばしょ』を持っていました。

『ぼくだけのばしょ』、知っている人は知っているかと思いますが、『MOTHER2』というゲームの中に出てくる単語です。直接これとは関係ないのですが、昔の私は一人になれる好きな場所をいくつか持っており、『ぼくだけのばしょ』という言葉がぴったりだなと思いそう呼んでみています。
小学校高学年ぐらいからでしょうか、私は時々一人になることを好みました。その頃は人づきあいが苦手という意識はなかったように思いますが、すでにHSPらしい側面が見受けられていたのかもしれません。それゆえ心穏やかになれる静かな場所を求めていたのだと思います。

それはいろいろな場所でした。学校の屋上や公園の土管。町が見渡せる丘の上に山のふもとの野球場の外野席。あまり使われない学校の奥のトイレ。川の横の空き地、花が綺麗な小さな谷。昔は自転車でいろいろなところに行きました。そういう場所は決して素敵な景色があるわけではなかったですが、まるで穏やかな自分の心を思い出させてくれるようであり、一人でも寂しくはなかったように思います。

いつの間にかそんなところに行くことはなくなり、文字通り自分の部屋だけが『ぼくだけのばしょ』になってしまっています。なぜ行かなくなったのか、なぜ必要としなくなったのか…。そんなことを考えていると、いつの間にか大人になっていた自分と、勝手にいろいろなものに捕らわれてしまっている不自由な心に気づいてしまいます。

大人になるということは、いろいろなものに縛り付けられることなのでしょうか。あるいはそれに気づくということなのでしょうか。それでも自分を縛り付けているものを、鎖と呼ぶか絆と呼ぶかは、その人次第なのかもしれません。