だいぶコロナもおさまって来ましたね。ちょっと私が忙しいのでまだ交流会は考えてはいないのですが、このまま落ち着いた日常が続いていけばと思っています。
さてそんな私、現在ドラマの『孤独のグルメ』を観ながらこの記事を考えています。孤独のグルメはまぁ置いといてなのですが、これを観ながら思うのは、もう二度と行かないであろう食堂のことです。
このブログの最初の頃に書いた気がしますが、私は15年ほど前、一週間ほど東北をブラブラしていたことがありました。当然食事もしなければならないのでいろいろなお店に立ち寄ったのですが、今思い出すのは青森の下北の町です。
そこは小さな白塗りの建物のレストランでした。確か私が食べたのは薄いトンカツのようなもので、衣にレモンの風味が混ぜ込んであった気がします。おそらく家族経営でしょう。旦那さんらしき方が厨房におり、奥様と思われる方がフロアで注文を取っていました。
これは特に何という話ではありません。ただおそらくもう私が行くことはない場所に、私の知らない人達の生活があり、それが一瞬だけ交差した。ただそれだけのこと。でもそれが時々とてつもなく素晴らしいことに思い出されるのです。
今こうしている間にも、たくさんの人の生活があり、たくさんの人が物思いにふけっている。なんとなくですが、それがとても愛おしく感じるのですが、わかりますでしょうか。
わからなくても、それはそれでいいのだと思います。